第70回 菊花賞 スリーロールスについて
菊花賞はスリーロールスがフォゲッタブルをハナ差抑えて制しました!!
ダンスインザダーク産駒の距離適正はすごいですね。。
フォゲッタブルもダンス×エアグルーヴの子供だけあって、さすがの2着・・・
競馬における血統の大切さを思い知らされました( ̄− ̄)
【菊花賞】ダンス産駒ワン・ツー!浜中騎手GI初制覇
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25日、京都競馬場で「第70回菊花賞」(GI、芝3000メートル)が行われ、浜中俊騎手騎乗で8番人気のスリーロールス(牡3歳、栗東・武宏平厩舎)が3分3秒5(良)でフォゲッタブルとの叩き合いをハナ差制し、牡馬クラシック最後の1冠を制した。
スリーロールスは父ダンスインザダーク、母はスリーローマン、母の父ブライアンズタイム。JRA通算11戦4勝、2着1回で、重賞は初制覇。鞍上の浜中騎手は08年小倉2歳S(GIII)に続いて2勝目。父のダンスインザダークは1996年の菊花賞馬で、種牡馬としても03年ザッツザプレンティ、04年デルタブルースと2頭の菊花賞馬を輩出している。
2着は勝ち馬と同じダンスインザダーク産駒で7番人気フォゲッタブル(牡3歳、栗東・池江泰郎厩舎)、3着は2歳王者で6番人気セイウンワンダー(牡3歳、栗東・領家政蔵厩舎)。
武豊騎手騎乗で1番人気に支持された日本ダービー2着馬・リーチザクラウン(牡3歳、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、ハナを切り気持ちよく逃げたが、最後の直線、残り300メートルあたりで後続に捕まり、5着に敗れた。
また、トライアルの神戸新聞杯(GII)を制し、2番人気に支持されたイコピコ(牡3歳、栗東・西園正都厩舎)は、直線でよく追い込んだが4着。皐月賞との“2冠”を狙った3番人気のアンライバルド(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)は終始折り合いを欠き15着と大敗した。
払戻金は単勝が1920円、枠連は(1)−(2)で5430円、馬連は(1)−(3)で9410円、馬単は(1)−(3)で2万140円。3連複は(1)−(3)−(12)で4万6070円、3連単は(1)−(3)−(12)で31万6950円。ワイドは(1)−(3)が2710円、(1)−(12)が3920円、(3)−(12)が2730円だった。
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20歳・浜中やった! 新3歳王者スリーロールス「次は有馬」=菊花賞
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ハタチの浜中、大手柄だ! JRA伝統の3歳牡馬クラシック三冠レースの最終戦、第70回GI菊花賞が25日に京都競馬場3000メートル芝で開催され、浜中俊騎乗の8番人気スリーロールス(牡3=武宏厩舎)が優勝。内ラチぴったりから最後の直線で鋭く抜け出すと、強襲するフォゲッタブル(牡3=池江郎厩舎)との叩き合いをハナ差制してクラシック最後の一冠を奪取。秋の3歳王者の座に就いた。また、同馬の父ダンスインザダークは1996年の同レース勝ち馬で、史上9組目の父子制覇。さらに2着フォゲッタブルもダンスインザダーク産駒で、同一種牡馬産駒によるワンツー決着は史上6組目となった。良馬場の勝ちタイムは3分3秒5。
一方、福永祐一騎乗の6番人気セイウンワンダー(牡3=領家厩舎)が2歳王者の意地を見せ、2着から1馬身1/4差の3着を確保。なお、3番人気に支持されていた岩田康誠騎乗のGI皐月賞馬アンライバルド(牡3=友道厩舎)は、15着大敗で二冠制覇はならず。武豊騎乗の1番人気リーチザクラウン(牡3=橋口厩舎)は逃げ粘るも5着、前哨戦のGII神戸新聞杯を制して2番人気の支持を集めた四位洋文騎乗のイコピコ(牡3=西園厩舎)は追い込み届かず4着と、それぞれ敗れた。
秋のGIシリーズ第3戦目は、三度(みたび)ハナ差決着の大激戦。それでも、浜中の右手はゴールした瞬間、すぐに天へと突き上げられた。
「もう、本当にうれしかったですね。ゴールした瞬間は“勝った!”って思ったんですけど、でも、自分が何をしているのか分からないくらいうれしかったです」
騎手デビュー3年目、ハタチの若武者の笑顔がはじけた。皐月賞馬アンライバルド、ダービー2着馬リーチザクラウンら春クラシック上位馬をはじめ、前哨戦を制した秋の新星イコピコをも蹴散らしての大勝利。下剋上という言葉がピッタリ当てはまる政権交代劇だったが、浜中には確かな手応えがあったという。
「人気は見ませんでした(笑)。でも、人気順に関係なく、“やれる!”という手応えがあったので」
レースは逃げる武豊リーチザクラウンを見る形で、枠なりのまま好位3番手のインをぴったり。最内枠を最大限に利したこの絶好ポジションをがっちり確保したまま、じっくりと淀3000メートルの難所を攻略していく。ジョッキーが振り返った。
「この馬は持久力がすごくありますし、折り合いが全然難しくないんです。それで最後までタメていけば、いい瞬発力で伸びて行ってくれる馬ですから」
2周目3コーナー下りでシェーンヴァルト、アドマイヤメジャーらが外からグンと押し上げていっても、浜中スリーロールスはジッと我慢。そして迎えた最後の直線、ここまでタメにタメた父譲りの末脚を爆発させる! 最内リーチザクラウンとシェーンヴァルトの間にできた1頭分のスペースに迷いなく突っ込んでいくと、一気に先頭へ。
「ちょっと物見をしてしまって……」と、ゴール手前100メートルで大きく外へヨレてしまい、その隙に同じダンスインザダーク産駒フォゲッタブルの追撃を許してしまったが、エンジンを再点火させ1着を死守。人馬初のGIVゴールへと飛び込んだ。
「ゴールドウェイの借りを返せましたね」
大きな笑顔を浮かべたのは武宏平調教師だ。1984年の菊花賞、あの“皇帝”シンボリルドルフに3/4馬身差及ばず管理馬のゴールドウェイは2着の涙を飲んだ。あれから25年――悔しい思いを味わった菊の舞台で、今度は平地初GI制覇の美酒に酔うことになったのだ。
「まるで夢のよう」と、ビッグタイトルの喜びを噛みしめる66歳ベテラントレーナー。春から続く菊花賞制覇までの道のりを思い返した。
「5月に2勝目を挙げることができたんですが、今の状態では絶対に菊花賞は無理と思い、すぐに北海道に帰したんです。8月に戻してからはトモ(後肢)がピシッとして、良くなりましたね。これなら菊花賞もいける、と」
一生に一度の晴れ舞台クラシック。普通なら早めの賞金加算を求め、勢いに乗ってレースを使っていきたいところ。それを馬の成長をジックリと待つ英断を下し、これが見事に的中したのだ。
「浜中も春の時点で『どんな馬が来ても断ってこの馬に乗ります』と言ってくれていた。きょうは100パーセント、イメージどおりの騎乗をしてくれましたね」
V騎乗に100点満点をもらった浜中も「最初のGIはすごくうれしいんですが、春から期待していた馬で勝てたことが本当にうれしいです」と、いっしょに歩んできた相棒での初タイトルに喜びもひとしお。人馬ともに夏から秋へと大きく成長し、そして大輪を咲かせた菊花賞制覇だった。
秋の新3歳チャンピオンになったことで、注目されるのは次走。武宏調教師は、キッパリとグランプリの名を明言した。
「有馬記念を狙っています。素直でカーッとするところがない馬ですから、このまま成長していってくれればと思っています」
これを伝え聞いた浜中も、表情を引き締めて一気の古馬打倒へ気持ちを新たにした。
「今日の勝利は今でも信じられない気持ちですが、自分にとって大きな自信とエネルギーになりますし、これからも1戦1戦上手くなりたい。有馬記念はこの馬といっしょに、菊花賞馬の称号を誇りに全力で頑張りたいですね」
振り返れば08年10月26日の京都1800メートル新馬戦。スリーロールスは4着に敗れたが、先着された1〜3着馬はアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタだった。アンライバルド、ブエナビスタがGI馬となり、同一新馬戦からクラシックホースが3頭誕生したのは史上初のこと。
それからちょうど1年――“伝説の新馬戦”から、遅れてきた大物がついに素質を開花させた。
12月27日GI有馬記念、3歳の頂点から日本の頂点を狙う。
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個人的にはダービーで惨敗したアンライバルドとセイウンワンダー、ブレイクランアウトを応援したいと思って
いましたが、セイウンワンダー以外はいいところがなかったですね・・・(^^;)
リーチザクラウンがいい感じに逃げていたので、このまま逃げ切っちゃうかと思いましたが、さすがに3000mは
厳しかったのか、最後の上がりで捕まってしまいました。それでもよく頑張ったと思います。。
浜中俊騎手はGT初制覇ということで、レース後の喜びは最高だったでしょうね。おめでとうございます。。
スリーロールスは次は有馬記念を予定しているということで、また頑張ってもらいたいです!!!
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